約 8,923 件
https://w.atwiki.jp/thanksw/pages/48.html
霧笛荘夜話 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/thanksw/pages/52.html
中原の虹 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/thanksw/pages/25.html
天切り松 闇がたり 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/thanksw/pages/49.html
憑神 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/125.html
2012年5月2日 スペイン語およびポルトガル語に翻訳された日本の推理小説がどれぐらいあるのかを調べた。 「英訳」、「フランス語訳」、「ドイツ語訳」、「イタリア語訳」がどれぐらいあるのかは以前に調べている。これらのリストでは鈴木光司のホラー小説なども含め広くエンターテインメント作品を掲げているが、それらを除くと、英訳出版された日本のミステリは約60冊、フランス語訳も同じく約60冊、ドイツ語訳とイタリア語訳はそれぞれ約20冊ほどである。そして今回調べたところ、スペイン語に翻訳された日本のミステリは20冊弱程度であった。もっともこれらの数字はあくまでも気が付いた分だけなので、実際には数はもう少し多くなるだろう。 関連記事:「スペイン語圏・ポルトガル語圏推理小説略史」(2012年5月2日) Index スペイン語訳 (Spanish)江戸川乱歩 (Edogawa Rampo) 岡本綺堂 (Kido Okamoto) 桐野夏生 (Natsuo Kirino) 鈴木光司 (Koji Suzuki) 谷豊 (Yutaka Tani) 戸川昌子 (Masako Togawa) 中村文則 (Fuminori Nakamura) 西尾維新 (Nisioisin) 東野圭吾 (Keigo Higashino) 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) 山田風太郎 (Futaro Yamada) 横溝正史 (Seishi Yokomizo) 吉田修一 (Shuichi Yoshida) 漫画の翻訳 カタルーニャ語訳 (Catalan)東野圭吾 (Keigo Higashino) ポルトガル語訳 (Portuguese) 更新情報 スペイン語訳 (Spanish) スペインamazonで、「翻訳されていそうな」日本の作家名を検索して作成したものである。「翻訳されていそうな」作家とは、英語やフランス語、ドイツ語、イタリア語などに翻訳されている作家である。そのような性質のリストのため、スペイン(語圏)で刊行された日本のミステリを網羅する完全なリストではない。 ここで示しているのはあくまでも見つけたものだけである。たとえば、鈴木光司『リング』のスペイン語版は、2010年12月に発行されたものが見つかったのでそれにリンクをはっているが、2010年12月以前にも翻訳は出ていたかもしれない。 ISBNをクリックするとスペインamazonの対応するページが開くようになっている。 江戸川乱歩 (Edogawa Rampo) (スペイン語版Wikipedia) Relatos japoneses de misterio e imaginaciónISBN 8496423220 第一版(2008年6月??) ISBN 8496423549 第二版(2007年12月??) La Lagartija Negra y la Bestia entre las Sombras / 『黒蜥蜴』と『陰獣』ISBN 8496423638 (2008年11月) Moju La bestia ciega / 『盲獣』ISBN 8496423603 (2010年10月) 『Relatos japoneses de misterio e imaginación』は9編収録の短編集。英訳短編集『Japanese Tales of Mystery And Imagination』を翻訳したものだと思われる。収録作品は英訳短編集と同じく、「人間椅子」、「心理試験」、「芋虫」、「断崖」、「鏡地獄」、「双生児」、「赤い部屋」、「二癈人」、「押絵と旅する男」。 岡本綺堂 (Kido Okamoto) Hanshichi. Un detective en el Japón de los Samuráis / 『半七捕物帳』ISBN 8494030132 (2012年11月) El fantasma de Ofumi お文の魂 1 La farola de piedra 石灯籠 2 La muerte de Kanpei 勘平の死 3 El misterio de la campana de incendios 半鐘の怪 6 La doncella del daimyô 奥女中 7 Nieve de primavera 春の雪解 9 La Mansión de las Campanillas 朝顔屋敷 11 El guirigay de los gatos 猫騒動 12 La celebración por el paso de la montaña 山祝いの夜 14 El caso del halcón desaparecido 鷹のゆくえ 15 Fantasmas y Samuráis. Cuentos modernos del viejo Japón (怪奇小説集?)ISBN 8494117300 (2013年5月) 半七捕物帳シリーズの短編に発表順に通し番号をつけると、英訳は1~14、仏訳は1~20。スペイン語には、最初の15編のうちの10編が訳されている。省略されているのは4「湯屋の二階」、5「お化け師匠」、8「帯取りの池」、10「広重と河獺」、13「弁天娘」。 桐野夏生 (Natsuo Kirino) Out / 『OUT』(1997)ISBN 8496580296 (2008年2月) ISBN 8496580415 (2009年2月) Grotesco / 『グロテスク』(2003)ISBN 8496580644 (2011年3月) ISBN 8496580245 (2012年2月) Crónicas de una diosa / 『女神記』ISBN 8415355661 (2013年5月) 鈴木光司 (Koji Suzuki) (スペイン語版Wikipedia) The Ring / 『リング』(1991)ISBN 8439710356 (2010年12月) 続編の『らせん』と『ループ』のスペイン語訳は見当たらなかった。ほかに、MEIMUによる漫画版『仄暗い水の底から』がスペイン語になっている。 谷豊 (Yutaka Tani) Detective Conan 1 La leyenda del tesoro de Koshu / 『小説名探偵コナン 甲州埋蔵金伝説』(2005)ISBN 8448041178 (2008年10月) Detective Conan 2 Sinfonia para un crimen perfecto / 『小説名探偵コナン 殺人交響曲(シンフォニー)』(2006)ISBN 8448041186 (2008年10月) どちらも漫画の小説化ではなく、小説オリジナル。 戸川昌子 (Masako Togawa) Un Beso de Fuego / 『火の接吻』(1984)ISBN 8440618468 (1991年5月) ※書影なし Lady killer / 『猟人日記』(1963)ISBN 8440618425 (1993年2月) ※書影なし La llave maestra / 『大いなる幻影』(1962)ISBN 8440618433 (1993年5月) ※書影なし 『火の接吻』スペイン語版の表紙は「こちら」、『猟人日記』スペイン語版の表紙は「こちら」などで見られる。 中村文則 (Fuminori Nakamura) El Ladrón / 『掏摸(スリ)』ISBN 8494030183 (2013年2月) 西尾維新 (Nisioisin) (スペイン語版Wikipedia) Death Note Another Note / 『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』(2006)ISBN 8483575361 (2009年10月) ほかに、西尾維新が原作を担当した漫画『めだかボックス』が2012年7月から翻訳出版されている。 東野圭吾 (Keigo Higashino) La devoción del sospechoso X / 『容疑者Xの献身』(2005)ISBN 8466647368 (2011年10月) La salvación de una santa / 『聖女の救済』ISBN 8466652760 (2013年3月) 『容疑者Xの献身』のカタルーニャ語訳『La devoció del sospitós X』もあり。 東野圭吾の欧米での受容については以前に「こちら」でまとめました。 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) (スペイン語版Wikipedia) スペイン語タイトル 原題 ISBN 出版社、出版年 備考 La Sombra Del Kasha 『火車』(1992) ISBN 8493777021 Quaterni、2010年10月 Fuego Cruzado 『クロスファイア』(1998) ISBN 849377703X Quaterni、2011年3月 El Susurro del diablo 『魔術はささやく』(1989) ISBN 8493777064 Quaterni、2011年11月 R.P.G. Juego de Rol 『R.P.G.』 ISBN 8493777099 Quaterni、2012年5月 ほかに『ブレイブ・ストーリー』が2分冊(あるいは3冊以上?)で出ている。 Brave Story / 『ブレイブ・ストーリー』1巻 ISBN 8494030191 (2013年3月) 2巻 ISBN 8494117343 (2013年9月) 山田風太郎 (Futaro Yamada) Los ninjas de koga y su codigo secreto / 『甲賀忍法帖』ISBN 8494030124 (2012年10月) La Leyenda de los Ocho Guerreros Perro / 『八犬伝』ISBN 849411736X (2013年11月) 横溝正史 (Seishi Yokomizo) El Clan Inugami / 『犬神家の一族』(1951)ISBN 849800263X (2008年2月) ISBN 8498004888 (2009年5月) 吉田修一 (Shuichi Yoshida) El hombre que quiso matarme / 『悪人』ISBN 8423327787 (2012年6月) 漫画の翻訳 乙一清原紘による漫画版『失踪Holiday』、『きみにしか聞こえない』 高見広春田口雅之による漫画版『バトル・ロワイアル』および富沢ひとしによる『ブリッツ・ロワイアル』がスペイン語に翻訳されている。 ※著者名表記はKoshun TakamiではなくKoushun Takamiであることに注意。 カタルーニャ語訳 (Catalan) カタルーニャ語はスペイン東部で使用されている言語。 東野圭吾 (Keigo Higashino) 東野圭吾『容疑者Xの献身』(2005)のカタルーニャ語訳『La devoció del sospitós X』(2011年9月)が刊行されているようである。 ポルトガル語訳 (Portuguese) 国際交流基金が作成している「日本文学翻訳書誌検索」(そのデータの参照元になっているのは『Japanese Literature in Foreign Languages』[日本ペンクラブ、1997年]等)で調べてみると、日本ミステリのポルトガル語訳には少なくとも以下のものがあるようである。 桐野夏生『OUT』、『グロテスク』(ブラジルで刊行) 西村京太郎『名探偵なんて怖くない』(ポルトガルで刊行) 松本清張『ゼロの焦点』(ブラジルで刊行) これ以外に、ネット上を適当に検索してみると、松本清張『点と線』のポルトガル語版の『Dois Pontos e uma Reta』なども見つかった。 ポルトガル語版については、今後改めて調べてみるつもりである。 更新情報 2013年12月9日:スペイン語訳:岡本綺堂、谷豊、中村文則、山田風太郎、吉田修一を追加。桐野夏生『女神記』、東野圭吾『聖女の救済』、宮部みゆき『R.P.G.』『ブレイブ・ストーリー』、山田風太郎『八犬伝』を追加。 「日本ミステリの海外刊行」に戻る
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1787.html
1644年頃から1665年頃にかけて、リヨンでは様々な出版・印刷業者達が『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』を刊行した。ジャン・ユグタン、オラース・ユグタン、クロード・ラ・リヴィエールらが刊行年を記載せずに出版した版も、その時期に属すると推測されている。 【画像】刊行年の記載のない版の一例。ユグタンによる第一部の扉(左)とラ・リヴィエールによる第二部の扉(右)(*1) 正式名 第一部 LES PROPHETIES DE M. MICHEL NOSTRADAMVS,Dont il y en a trois cens qui n ont iamais esté imprimées. Adioustées de nouueau par ledit Autheur. ミシェル・ノストラダムス師の予言集。前述の著者によって新たに加えられた未刊の300篇を含む。 第二部 LES PROPHETIES DE M. MICHEL NOSTRADAMVS. Centuries VIII. IX. X. Qui n ont encores iamais esté imprimées. ミシェル・ノストラダムス師の予言集。未刊であった百詩篇第八・九・十巻。 似たような様々な版が存在しているが、いずれの正式名も同じである。異なっているのは住所表示部分だけであり、その点は後述を参照。 内容 同じような木版画を扉に使っている1644年リヨン版などと基本的に同じである。 つまり、第一部は第一序文(セザールへの手紙)、百詩篇第1巻から第6巻(ラテン語詩は含むが、補遺篇の百詩篇第6巻100番は含まない)、第7巻(43番、44番を含む44篇)の順に収められている。 また、第二部は、第二序文(アンリ2世への手紙)、百詩篇第8巻から第10巻(101番を含む)、第11巻(四行詩2篇と六行詩58篇)、第12巻(56番を除く10篇)が収められている。 刊行年 ミシェル・ショマラもロベール・ブナズラも、1644年から1665年という幅のある推定しかしていない。これは、刊行年が明記されている1644年リヨン版と1665年リヨン版の間に位置付けているためである。 しかし、実際には出版業者の活動時期や時期による旗印の違いをもとに、もう少しだけ幅を狭めることが可能な版も含まれている。 各版 以下、当「大事典」で把握している版を挙げるが、おそらく他にも存在しているのではないかと思われる。種類が多い割には1点ごとの現存数が少ないので、それぞれの版はごく小部数ずつ刷られたに過ぎないのだろう。 ジャン・ユグタン/ラ・リヴィエール (1649年以前) 第一部の住所表示が A LYON, Pour IEAN HVGVETAN, en ruë Merciere, au Phoenix. 第二部の住所表示が A LYON, Chez Claude la Riuiere. となっている(*2)。 ニオール市立図書館にのみ所蔵されている。 ジャン・ユグタンが "(Le) Phoenix" の旗印を用いるのは1649年までなので、この版の刊行は1644年頃から1649年までの間に位置付けられる。 ジャン・ユグタン/ド・ラ・リヴィエール (1649年以前) 第一部の住所表示が A LYON, Chez IEAN HVGVETAN, ruë Merciere, au Phenix. 第二部の住所表示が A LYON, Chez Claude de la Riuiere. となっている。 上記ニオール市立図書館の伝本とよく似ているが、第一部の住所表示は前置詞が Pour か Chez か、通りの名前の前に en があるかないか、Phoenix か Phenix かなど、些細な点に違いがある。また、第二部についてはラ・リヴィエールの名前にドがついているかどうかという違いがある。 この版はショマラもブナズラも指摘していなかったが、Googleブックスでスペインのカタルーニャ国立図書館所蔵の伝本が公開されたことにより、現存が容易に確認できるようになった。 ニオールの伝本同様、ジャン・ユグタンが "(Le) Phoenix" の旗印を用いるのは1649年までなので、この版の刊行は1644年頃から1649年までの間に位置付けられる。 ジャン・ユグタン (1649年以前) ローザンヌ州立・大学図書館に唯一所蔵されている特異な版(Googleブックスで公開されている)。ショマラは言及していなかったが、ブナズラは触れていた(*3)。 第一部の住所表示が A LYON, Chez IEAN HVGVETAN, ruë Merciere, au Phenix. となっている。この表記自体は上記カタルーニャの伝本と全く同じだが、第1巻から第7巻までの冒頭の帯飾りや題名の綴り方が異なっており、明らかに版を組みなおした別の伝本と分かる。 第二部はなぜか1698年リヨン版の第二部になっている。オリジナルとは考えられないので、過去の持ち主が何らかの理由で貼り合わせて製本したのだろう。 ジャン・ユグタン/ド・ラ・リヴィエール (1649年以降) 第一部の住所表示が A LYON, Chez IEAN HVGVETAN, ruë Merciere, à la Prouidence. 第二部の住所表示が A LYON, Chez Claude de la Riuiere. となっている。 リヨン市立図書館ミシェル・ショマラ文庫、クール州立図書館(スイス)、ブリュッセル王立図書館、オスロ大学図書館に所蔵されている(*4)。この記事の冒頭に掲げた画像は、この版のものである。 ジャン・ユグタンが「庇護者」(La Providence) の旗印を用いるのは1649年以降のことなので、この版の刊行は明らかにそれ以降のことである。 ジャン・ユグタン/オラース・ユグタン (1649年以降) 第一部の住所表示が A LYON, Chez IEAN HVGVETAN, ruë merciere à la Prouidence. 第二部の住所表示が A LYON, Chez HORACE HVGVETAN, ruë merciere au Poenix. となっている(*5)。 ダニエル・ルソが唯一所蔵していたが、現存状況は不明である。 旗印等から1649年以降の刊行であることが明らかである。なお、ショマラは第一部と第二部の出版者名が逆なのを承知の上で後出のオラース・ユグタン/ジャン・ユグタン版と同一視しているが、不適切ではないだろうか。 オラース・ユグタン/ジャン・ユグタン (1649年以降) 第一部の住所表示が A Lyon, Chez Horace Huguetan, ruë merciere au Poenix. 第二部の住所表示が A Lyon, Chez Iean Huguetan, ruë merciere à la Providence. となっているというが(*6)、この版はブナズラは報告しておらず、上記の題名はショマラの書誌のみに依拠している。ショマラは当時の綴り字や大文字・小文字の区分を忠実に再現することを重視していないため、その辺りの表記がオリジナルと異なっている可能性がある。 ニーム市立図書館に唯一現存している。この版も旗印の区分などによって、1649年以降の出版であることが明らかである。 ジャン・ユグタン (1649年以降) 第二部のみが現存している版で、その住所表示が A LYON, Chez IEAN HVGVETAN, ruë merciere à la Prouidence. となっているという(*7)。 かつてダニエル・ルソが唯一所蔵していたが、現存状況は不明である。 上記のニーム市立図書館に所蔵されているオラース・ユグタン/ジャン・ユグタン版の第二部と、実質的に住所表示が同じである。そのためもあってか、ショマラは同一視している(*8)。しかし、すでに見た1698年版との貼り合わせ版のように、住所表示が全く同じでも内容は組み直されている事例もあるため、実際に比較しない限りは断定できないだろう。 いずれにせよ、旗印から言って1649年以降の刊行であることだけは確かである。 オラース・ユグタン/ド・ラ・リヴィエール 第一部の住所表示が A LYON, Chez HORACE HVGVETAN, ruë merciere au Poenix. 第二部の住所表示が A LYON, Chez Claude de la Riuiere. となっている(*9)。 ニーム市立図書館、イタリア国立アンブロジャーナ図書館に所蔵されている。もっともブナズラに拠れば、アンブロジャーナの伝本は第二部のみが現存しているものだという。となると、ジャン・ユグタンとド・ラ・リヴィエールとの合本などもあるのだから、何故この版の第二部と特定できるのかはよく分からない。 ショマラやブナズラはこの版を1644年頃に位置付けているが、オラース・ユグタンの出版活動は1649年以降のことなので、この版も明らかに1649年以降に出されている。 リヴィエール ブール=カン=ブレス市立図書館に唯一現存しているが、初めの方と終わりの方が欠落し、第一部の扉も失われているため、第一部の刊行者が分からなくなっている。もっとも、第一部に印刷された帯飾りのなかに C.L.というイニシャルがあることもあってか、ショマラはクロード・ラ・リヴィエールの刊行と推測している。 第二部の住所表示は A Lyon, Chez Claude Riviere, ruë merciere à la Science. となっているという。この版をブナズラは報告しておらず、ショマラの転記のみに依拠しているため、前述の理由によって実際との違いはあるものと思われる。 関連項目 ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1644年リヨン) ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1665年リヨン) ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (アントワーヌ・ボードラン) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/asterisk99/pages/83.html
六十年の回顧 三六 論文著作年譜 喜田貞吉 【テキスト中に現れる記号について】 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)[#ここから底本凡例より] 〔〕:編者注 [#ここから底本凡例より] なお今日からすれば使用をつつしむべき差別用語が用いられているが、本著作集においては喜田貞吉の思想、史観を明らかにするうえからあえて改めず、原文のままとした。ただし限定された地名については若干の配慮をほどこした。 [#底本凡例ここまで] 三六 論文著作年譜 すでに述べたごとく自分には単行本としての著作はきわめて少い。その理由はこれもすでに述べたごとく、自分の研究がいつもとかく不十分がちで、その時にはベストと思うて発表したものであっても、やがては新しい資料の発表によって、後に改訂増補の必要を感じて来るからである。この場合これを改訂増補することは、単行本では容易でない。さりとて発表前に十分の調査を重ねて、もはや一指も加うべからずというようなものに仕上げることは、同時にもはやその研究を打切るということにもなって、自分にとっては実際出来ない相談だ。そのうちにはまた研究が新しい方面に移って、前にせっかく調査したことも忘れてしまうという虞れがある。そこでともかくもその当時においてこれと信ずるだけのものは、出来次第便利な活字の援けを借りて学界に発表し、これによって一方には識者の注意を受けてさらに研究を重ねる。一方にはさらに新資料を得るに従って訂正増補を加える。かくてこそ学問は進歩すべきもので、それには雑誌上の発表が一番よい。というのが自分の方針であった。それというのも実を告白すれば、自分は明治四十五年に『読史百話』という史談集を三省堂から発行したことがあり、その中に犬神人に関して飛んてもない無知の醜態を暴露して、柳田国男君から御親切なる注意を戴き、はなはだしく恐縮したことが確かに動機をなしたのであった。もちろんかかる失態は、単に恐縮するだけでは相済まぬ。ただ識者から自分の無知を笑われるだけのことならば、自分は小さくなって我慢もしようが、もし万一それを読んで真面目に信ずるような人が一人でもあったならば、それこそ誠に申訳がない。自分の学的良心がそれを許さないのである。そこで取りあえずこの問題に関しては、早速さらに研究を重ねて、その年九月の『歴史地理』第二〇巻第三号の誌上において、「犬神人」の題下にこれを訂正しておいたことであったが、しかしそれで果して『読史百話』の読者のすべてにそれを見ていただくことが出来たとは言われない。自分の責任はために解除されたとは言えないのである。それ以来自分ははなはだしく単行本としての著書に臆病になった。そしてその代りまでに、粗製濫造品を雑誌上に発表することはますます勇敢になった。ともかくその当時においてこれと信ずるところを発表すればよい。そして後にその不備を発見すれば、発見したたびにこれを補う。誤謬に気付けば気付いたたびにこれを正す。これによってさらに読者からしばしば有益なる資料の供給に預かる。誤解に対して懇切なる注意をも与えられる。しかしてそれによって自分の研究がますます精緻の域に進み得たことを自覚している場合が少からぬのである。学問上のことに限っては、いったん発表した説だからとてそれを固執する必要はない。新研究による変説改論はむしろ歓迎すべきである。これが自分の主張であった。それ以来ここに二十余年、自分が無遠慮に新聞や雑誌上で発表したところ、論文・雑録を通じて大小無慮約一千篇、これに当初以来のものを加うれば、すべてで一千三百余篇の多きに達し、口の善くない友人某君をして、喜田は濫書症に罹っているのだと言わしめたほどであった。その代りに単行本の方は、いかに切なる書肆の請求があっても、ほとんどそれを拒絶し通して今日に及んでいるのである。もし強いてその間における著書とでもいうべきものを求めるなら、大正四年に当時『歴史地理』を発行して貰っていた日本学術普及会の依頼により、歴史講座中の一篇として『帝都』という小冊子を書いたのと、これもそのころ親友有吉宮崎県知事の依頼を受けて、今の宮崎中学校長日高重孝君の協力のもとに、『日向国史』(大正七年完成昭和六年刊行)を著したのがあるくらいのもの、このほかにも昭和三年中に、アルスの児童文庫のために日本歴史物語古代の部を書いたことがあるにはあるが、これは子供相手のきわめて卑近な読み物で、あえて著作などと言うべきほどのものではない。近くは昨昭和七年に、杉山寿栄男君助力のもとに、『日本石器時代植物性遺物図録』というものを編纂した。これはわが考古学界空前の新発見資料を広く学界に紹介し、相ともに研究を進めたいがためであったが、その印刷はつとに完成しておりながら、別冊としてこれに添附すべきはずの論文が出来ぬがために、いまだあまり頒布するには至っておらないのである。それというのも、畢竟ずるに自分が単行本としての著作に臆病ながためであるにほかならぬ。実を白状すれば、この植物性遺物の研究については、自分が右の図録を出版した後になって、さらに種々の貴重なる新発見があり、ために学説の一部に変更を要するものもあれば、それを合理づけるためにはさらに史的研究を重ぬるを必要とする場合もあって、しかもそれがうまく纏まらぬがために、自分の学的良心は、いまだ自分をして安心して筆を執らしむるに至っていないのである。もしこれが雑誌上での発表であったならば、例のごとく自分は遠の昔において、最も勇敢にその所見を披瀝して、爾後新発見のあったたびごとに、逐次これが訂正増補を試みていたはずであった。しかもこれはすでに図録の出版も完成して、引続き解説を発表すべく公約してある責任上、そう永く等閑に附する訳には行かぬ。この『六十年の回顧』が終ったならば、次には早速これが起稿に着手して、その疑わしきはこれを闕くとしても、ともかくも予約の責を果したいと思っている。 ひとり右の植物性遺物に関する研究のみならず、そのほかに自分には着手しながら未完成のままに放置せられた諸研究がはなはだ多い。またすでに発表した諸論文等についても、その後の研究と、学界の進歩とによって、改訂増補を要するものがさらにはなはだ多い。またすでに雑誌上で逐次改訂増補を加えた過去の諸論文についても、自分自身の手でさらにこれを整理すべき必要あるものが少くないのである。しかしながら取る年には争い難く、自分の筆は近来はなはだしく鈍って来た。自分の研究的努力ももはや行き詰まりに近づきつつあることを自覚した。自分の余命が将来いつまで続き得るかはもちろんこれを予期し難く、日暮れ道遠しの感は切々として自分に逼って来た。もはやこれまでのごとく暢気なことをいってはおられぬ。今や自分は自分の過去二十余年に渉って頑強に固執した従来の方針を放棄して、逐次既往の業績に整理を加うるを必要とするの時期に到達したのである。すなわちその必要上から、試みに過去三十余年に渉って書き散らしたところのものを尋ね出して、これを年代順に列挙してみた。いわゆる論文著作年譜なるものである。もちろんこの中には幾回にも重複したものもあれば、今においてはもはや全然その保存の要なきものも多く、またみずから顧みて、こんなものを発表したかと羞恥の念を禁ずる能わざるものも少くないが、研究発表上自分が過去に辿って来た道筋を明かにせんがために、恥を忍んで出来得る限りこれを網羅することにしたのである。なおこの以外にも、三省堂『日本百科大辞典』や、平凡社『大日本百科事典』などのために執筆したものの中には、相当研究を重ねたものも少くないはずではあるが、たいていはこれを漏らすことにした。その他起稿したままに未発表のもの、また採録するに堪えずして漏らした小篇もかなり多い。所在を知るを得ずしてやむを得ず年譜に加え得なかったものもある。心づかずして脱漏したものもまたすこぶる多かろう。それは発見するに随って補うことにする。また手許にその書なくして記述に誤謬あるものも多かろうことを断っておく。 ちなみにいう。左記目録の中には講演に関する新聞記事、あるいは自分の校閲を経ぬ講演筆記の類も交っているが、その中にはきわめて杜撰にして、読者を誤ることの少からぬものもないではない。「文責在記者」など書いてあるものにことにそれが多いが、これは講演者にとっても、また読まされるものにとっても、迷惑千万の次第である。しかし自分のこの年譜が、もともと自分の過去の回顧のためであり、他日自分の研究を整理するうえの便宜を図るためであるの意味から、なるべくこれらをも漏らさず収録することにしたのである。 〔本巻の巻末に「著作日録」を付載するので、『六十年の回顧』「論文著作年譜」中の「目録」は省略することにした〕 ※ 底本の編注は省略しました。 底本:『喜田貞吉著作集 第一四巻 六十年の回顧・日誌』平凡社 1982(昭和57)年11月25日発行 初出:『還暦記念 六十年の回顧』 1933(昭和8)年4月発行 (底本 p622、書誌一覧より) 入力:しだひろし 校正:2008年6月12日現在、未登録・校正待ち xxxx年xx月xx日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http //www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 2010.3.5:更新 ※ カウンタを設置しました。 しだひろし/PoorBook G3'99 翻訳・朗読・転載は自由です。 カウンタ: - 編集モードを変更。 -- しだ (2010-03-27 04 51 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1056.html
『1565年向けの暦』(Almanach pour l An 1565.)は、1565年にパリのチボー・ベソーによって出版されたノストラダムスの暦書だが、百詩篇などからの流用を含む粗悪な偽版である。 【画像】『1565年向けの暦』の扉(*1) 正式名 Almanach pour l An 1565. Composé par M. Michel Nostradamus docteur en Medecine, de Salon de Craux en Prouence. L annee de grace sera à plusieurs peuples,/ En amitié seront les paysans,/ La terre aura en soy beaucoup de meubles/ Dont en maintz lieux en seront suffisans. A Paris. Pour Thibault Bessault, demourant en la rue S. Iaques, à l ensaigne de l Elephant. Avec Permission. プロヴァンス州サロン・ド・クローの医学博士ミシェル・ノストラダムス師により構成された1565年向けの暦。「多くの人々に恩恵がある年、/農民たちは仲良くしているだろう。/大地は自らの内に抱えるだろう、/多くの場所で彼らが満足するたくさんの動産を。」 パリにて。ゾウの旗印を持つサン=ジャック通りの住民チボー・ベソーによる。 特認付き。 構成 32葉(64ページ相当)からなる。 四行詩を冠した暦(カレンダー)と散文からなるが、本物を模倣した偽版に過ぎない。後で見るように、予兆詩には百詩篇からの剽窃も混じっている。 収録された予兆詩 以下の予兆詩のうち、6月向けまでは出典を特定できないが、単なる捏造であろう。7月以降は既存の百詩篇からの転用を部分的もしくは全面的に含んでいる。原文は扉に印刷されている「全般向け」を除き、全てエルマー・グルバー(未作成)による転記を引用させていただいた(*2)。 全般向け L annee de grace sera à plusieurs peuples, En amitié seront les paysans, La terre aura en soy beaucoup de meubles Dont en maintz lieux en seront suffisans. 多くの人々に恩恵がある年、 農民たちは仲良くしているだろう。 大地は自らの内に抱えるだろう、 多くの場所で彼らが満足するたくさんの動産を。 上の正式名の節から明らかなように、この詩は「全般向け」と銘打たれているわけではない。ただし、本物の暦書を模倣している以上、そのつもりで書かれたのだろう。楽観的な見通しが語られており、本物の1565年全般向けと好対照である。 1月向け Le grand tempeste par son commencement Fera dommage pour le bien de la terre, Elle n aura son cours abondamment Car le soleil fera son ours grand erre. 大嵐が最初から 大地の恵みを損なわせるだろう。 それ(大地)は水の流れを潤沢には持たないだろう。 太陽がその熊に大いなる旅をさせるだろうから。 2月向け L esmotion du peuple cessera Vers l Orient des haynes animees En Languedoc la guerre ne sera Et confonduz seront les grands armees. 人々の暴動が止むだろう。 東方への憎悪が活気付く。 ラングドックで戦争はなく、 大軍隊が困惑するだろう。 3月向け Par le beau temps qui nous sourmontera Les bleds seront en fort belle apparence, Les grands frimats qui par ce mois sera, Nous causeront fiebures pestilences. 我々を乗り越えるであろう美しき時代を通じ、 小麦は非常に美しい外観を呈するだろう。 この月を通じて生じるであろうひどい霜は、 我々に熱と悪疫を惹き起こすだろう。 fiebures は意味不明。ここでは fiebvres と読んで fièvres と同じように理解した。 4月向け Vers les rivages de la mer Ligustique Seront rasez plusieurs beaux bastimens Et mis a mort seront tout le Iniques Par leurs messaictz don t auront sentimens. リグーリア海の岸辺の方で 多くの美しい建物が壊されるだろう。 そして不正な者たちが全て死ぬだろう、 彼らが自覚するであろう悪行によって。 4行目の messaictz は意味不明。mesfaicts と見なした。 5月向け La machination de quelque grand Seigneur Ne tombera à sa subiection Et desconfit sera par la rigueur De son prochain par sa protection さる偉大な領主の陰謀が その臣下に降りかかることはないだろう。 そして大敗を喫するだろう、 彼が贔屓にしていた隣人の残酷さにより。 6月向け La langue estrange sera interrompue Querelles bruitz sera de main levee La pard fureuer ne sera corrompue Des gens malings en leur force levee. 異国の言語が中断されるだろう。 高く挙げられた手による喧騒や騒乱があるだろう。 激昂した雌豹は堕落させらることはないだろう、 悪意ある人々の掲げられた力で。 pard は「雄豹」だが、冠詞から parde と同一視した。 7月向け Loing vaguera par frenetique teste Et delivrant un grand peuple d’impos, Le penultiesme du surnom du Prophete Prendra Diane pour seiour repos. 譫妄〔せんもう〕の頭で遠くへと彷徨し、 多くの人々を租税から解放するだろう。 予言者の異名をとる最後から二番目の者が、 ディアナを滞在と安息のために捕らえるだろう。 この詩は百詩篇第2巻28番を転用したものである。 8月向け Les exilez transportez dans les Isles Qui de parler ne seront supportez Seront conflictz, mis deux à franchises Pour le renom qui leur sera portez. 亡命者達は島に運ばれる。 彼らは話すことを支持されないだろう。 彼らは衝突し、二人は解放されるだろう、 彼らが持たされる名声のために。 この詩の前半は百詩篇第1巻59番(未作成)を改変している。3行目も影響を受けてはいるが、2人が火刑に処せられるという第1巻59番とは正反対の結果になっている。 9月向け Le leopard au ciel estend son oeil, Un aigle autour du soleil voit s esbatre Et par le monstre que sera le Soleil Seront nombrez plusieurs gens pour combatre 豹が空に目を向け、 一羽の鷲が太陽の周りを飛び廻るのを見る。 そして太陽であろうところの怪物によって、 多くの人々が戦うために計上されるだろう。 この詩の前半は百詩篇第1巻23番の流用である。 10月向け Lors que Saturne sera hors de servage, Leane sera par fleuves inundees De sang troyen sera son mariage, et [sic.] paix sera aux princes demandees. サトゥルヌスが束縛から外れるであろう時に、 ロバは氾濫した河川によって存在するだろう。 結婚はトロイアの血に属するだろう。 そして平和が求められた君主たちにあるだろう。 この詩の1、3行目は百詩篇第5巻87番(未作成)の流用で、2行目も少し一致する。なお、その改変で加えられた Leane は意味不明。Le asne と見なして「ロバ」と訳したが、それなら L asne となるのが正しい。あるいは、中期フランス語の Leans (その場所で、内部で)なのかもしれない。 11月向け Tard le Monarque se viendra repentir De n Avoir mis à mort son adversaire Mais viendra bien à plus haute consentir, Que tout son sang à mort fera deffaire. 遅れて君主は悔やむことになるだろう、 彼の敵を死なせなかったことを。 しかし、彼はより高き女性に同意することになるだろう、 彼の血筋全てを死なせるであろう時に。 この詩は百詩篇第1巻36番(未作成)をほぼそのまま転用している。 12月向け Mars le sceptre se trouvera conioinct, Dessouz cancer calamiteuse guerre Et peu apres le Roy aux princes ioinct, Sera long temps pacifiant la terre. マルスと王杖が交会するだろう、 巨蟹宮の下で。凄惨な戦争。 少し後で王は諸侯と結びつき、 長らく地上に平和をもたらすだろう。 この詩は百詩篇第6巻24番を基にしている(3行目に若干のアレンジがある)。 所蔵先 エルマー・グルバー(未作成)が私蔵している。 かつてはブリュネの書誌でも言及されていたが、そこでは出版業者の名前がチボー・ベルジェ(Thibault Berger)と記載されるなど、不正確な伝聞に基づいていた。フィリップ・ルヌアールのパリ出版業者に関する研究では、正しく記載されてはいたが、従来その情報は広く知られるには至っていなかった。 グルバーが入手し紹介したことは、従来の伝聞の誤りを正す上で貴重であった。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/thanksw/pages/21.html
プリズンホテル・春 義母の富江は心の底から喜んだ。孝之介が文壇最高の権威「日本文芸大賞」の候補になったというのだ。これでもう思い残すことはない…。忽然と姿を消した富江。その行方を気に病みながらも、孝之介たちは選考結果を待つべく「プリズンホテル」へ。果たして結果はいかに?懲役五十二年の老博徒や演劇母娘など、珍客揃いの温泉宿で、またしても巻き起こる大騒動。笑って泣ける感動の大団円。 アマゾン情報 価格:¥ 720 集英社(2001/11) 通常24時間以内に発送 名前 コメント すべてのコメントを見る 孤島に持っていく1冊はこれです。 -- (ばびきょん) 2008-01-19 18 34 16
https://w.atwiki.jp/thanksw/pages/53.html
月下の恋人 名前 コメント すべてのコメントを見る